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最新MacOSにおけるVisual Studio Code Arduino拡張機能のコンパイルエラー{"code",null}への対処法

MacOSにおいて、Visual Studio CodeArduino拡張機能を用いて、Arduinoのソフト開発を行おうとしたのですが、Verify(コンパイル)しようとすると、{"code",null}というエラーが起きました。ちなみに、Windows11のVisual Studio Codeでは、同一のArduinoのコードが問題なくVerifyできています。また、同じMacでも、Arduino IDE 2.2.1では問題なくVerifyできています。このことから、MacOSVisual Studio Code周りに問題がありそうとerror要因が切り分けできます。

動作確認環境

CPU:Apple M2

OS:macOS Sonoma 14.1

Visual Studio Codeのバージョン:1.84.0

Arduino拡張機能の設定:Arduino拡張機能にバンドルされるArduino CLIを使用

バイスArduino UNO R4 Minima

対処法

ネット上の次の記事通りMacOSのシステム設定を変更したところ、無事、Verifyできるようになりました。

https://github.com/microsoft/vscode-arduino/issues/1681

具体的には、次の手順です。なお、「プライバシーとセキュリティ」をいじるので、システム脆弱性を招く可能性があります。あくまでご自分でセキュリティリスクを判断してください。

  1. 「システム設定」から「プライバシーとセキュリティ」を選択。
  2. 「プライバシーとセキュリティ」の「フルディスクアクセス」を選択。
  3. フルディスクアクセスを許可するアプリケーションとして「Visual Studio Code」を追加。(「フルディスクアクセス」の画面下部にある「+」を押してから、「Visual Studio Code」を選択。)
  4. 3と同様に、「プライバシーとセキュリティ」の「アプリ管理」に「Visual Studio Code」を追加。
  5. 3と同様に、「プライバシーとセキュリティ」の「デベロッパツール」に「Visual Studio Code」を追加。
  6. ここでVisual Studio Codeを起動すると、Verifyの{"code":null}エラーが消え、Verifyできるようになっているはずです。
  7. Verifyで{"code":null}エラーが消えたことを確認したら、脆弱性を少しでもリカバーするため、「プライバシーとセキュリティ」の「フルディスクアクセス」と「アプリ管理」の"Visual Studio Code"のトグルスイッチを切っておきます。
  8. デベロッパツール」のトグルスイッチも切りたいところですが、「デベロッパツール」の"Visual Studio Code"のトグルスイッチは入れたままにしておく必要がありそうです。(トグルスイッチを切ると、{"code":null}エラーが復活してしまいました。)

以上、{"code",null}エラーへの暫定対処でした。Visual Studio CodeArduino拡張機能の今後のアップデートで、上記の暫定対処が不要になることを期待します。